失敗しないGPS魚探の選び方2004

ここ数年来、マリンエレクトニクスグッズで、最も進化したのはGPS魚群探知機です。特に2000年5月以降の、SA誤差信号解除により、GPSの精度は飛躍的に向上しました。これまで数百メートルあった誤差が、10m程度までよくなりました。

 それから4年の月日がたちましたがさらにGPSは長足の進化を遂げて、これまではポイントまでいく という程度の精度から、GPS画面上に現れる情報を元にオフサイトでポイントを狙うというレベルまで進化してきています。特に当社が2002年に開発した、WAAS方式DGPSアンテナ

はこれまでの中波DGPSの持つ性能を大きく上まわり、その運用方法も飛躍的な向上をとげています。

 同時に、電子デバイスの向上により、ソフトウエア的にも、ハードウエア的にも、最近のプロッターの性能が向上しています。これにより、GPS魚群探知機の運用方法は大きなイノベーションの時期を迎えていると言えるでしょう。

2004年も各社が新型機を市場に投入してきましたがその性能性格には大きな違いがあります。今回は最新のGPS魚探運用方法を紹介しながらGPS魚群探知機を選ぶ上で、重要なポイントを紹介したいと思います

◎最新GPS活用法◎ TOP
@イベントマーク +ポイントマークによる詳細地形把握
Aオフサイトフィッシング 
Bアウトレンジドリフトフィッシング
■アウトレンジドリフトフィッシングのしかた■
■GPS/魚探選びのポイント その1 誤差とは■
■GPSアンテナの誤差■
■アンテナからデータが送られてくる時に表示する際のタイムラグによる誤差■
■航法による誤差■
■地図航法をメインの航法としているGPS魚探のデメリット■
■ステアアロー、ターゲットウオッチャーを装備しているGPS魚探のメリット■
■振動子とアンテナの取り付け位置による誤差■
■振動子の取り付け角による誤差■
■振動子の指向角による誤差■
◆ビーム角による各水深の探査範囲◆
◆失敗しないGPS機種選定ポイント◆
■ディスプレイ視認性■
■■GPS部分■■
■PC接続バックアップ可能機種■
■アンテナ方式■
■航法、高速描画■
■地図■
■■魚探部分■■
■高速モードつき■
■STCが切れる■
■ボトムトラックズーム■
■湖底記録■
■ノイズ除去回路可変■
■防水■
■ダイナミックレンジ可変■

◎最新GPS活用法◎   TOP

まず、最近のGPS魚探の大きな進歩としてポイントまでいく という程度の精度から、GPS画面上に現れる情報を元にオフサイトでポイントを狙うというレベルまで進化して航行のためのGPSから釣のためのGPSへと進化したことが大きいです。具体的に釣り方においてどのような変化をもたらすかを述べて見たいと思います。

@イベントマーク +ポイントマークによる詳細地形把握   TOP

これまでGPS魚群探知機ではポイントを記録するというところに主眼が置かれていましたが、最近のGPSの精度があがったことによりポイントマークを使って地形を描くということが頻繁に行われています。

トップクラスのプロの間ではもう当たり前という世界なのですがイベントマークを使って、地形を描くという方法があります。

これはポイントマークでもいいのですが、ブレイクラインを横断してジグザグに走行します。  

そのブレイクラインの肩の部分、ショルダーに来たときにポイントを記録します。  

そうすることによってブレイクラインがポイント/イベントマークで描かれていきます。  

こうすると自分がこれまでエリアの中でどこが出っ張りでどこが引っ込みなのかということが把握できなかったものが、一目瞭然で把握できる事になります。

魚はやはり走流性という性質をもっていますので、岬上に張り出している地形の裏側、地形に対して水があたっているところの裏側に魚がやはり集まる傾向があります。

当然GPS上にその岬の形が描かれているわけですから、その岬の先端をルアーで通す、もしくはその岬の上流側に船を泊めて仕掛けを流してそのスポットに入れるというような使い方が可能です。

またこのブレイクラインが描けることによって、そのブレイクライン沿いに魚は移動していますのでその魚の移動ルートを予測できます。

一番効率がいいのはブレイクラインと平行に釣りをすることなのですが、これまでというのはブレイクラインと直角に釣りをすることしか出来ませんでした。

ところがこのようにしてイベントマークでブレイクラインを描いてしまうと、ブレイクラインと平行に釣りが出来ます  

 当然平行に流していけばそのブレイクライン沿いに動いている魚群と遭遇するチャンスは数倍に広がるわけです。

これによりこれまで点でしか釣りが出来なかったブレイクラインの釣りが線の釣りに変わっていく事となります

これはレイクトローリングはじめ、海の釣り、バスフィッシングでも大きな変化をもらたらす事でしょう。

Aオフサイトフィッシング   TOP

WAAS DGPS D-MAGICの登場により、内陸部でのポイント記録の精密度(注1)精度というのは飛躍的にあがりました。

これによりこれまで10m程度の半径の中ではポイントのあるエリアというものを特定できるというレベルで、ポイント自体を特定する事が不可能だったのがポイントを直接特定できるようになりました。

例えば水中に隠れている杭、小さな岩、もしくはスタンプという小規模な物まで記録できるわけです。

それによってポイントにこれまで近づいていって視認するか魚探で確認してからしか釣りが出来なかったのが、ポイントの手前からGPS情報を元に狙い撃ちができるようになり大きく釣のスタイルに変革を及ぼしています。

実際、これを行うにはLOWRANE、EAGLE系のステアロー、SONIX系のターゲットウォッチャーが必要ですがこの機能がある機種ではオフサイトからポイントを狙い撃ちする事が出来ます。  

魚群探知機画面にポイントまでの距離と方位という物が表示されますからこれを元にして、あと狙うべきスポットまで何m、どちら方向というのが分かりますから、そ

れに向かってキャストすればいいわけです。  

これはこれまでポイントの上を通過してからしか狙えなかったものをポイントの手前から魚を狙う事が出来る為、魚に余分なプレッシャーをかけることがなくなります。  

それにより特に警戒心の強い大きいサイズの魚がヒットするという確率が大きくなってきます。

これまでどうしても獲れなかったビックフィッシュを狙い撃ちできるようになるのがこのオフサイトフィッシングです。

またGPSでポイントを記録して、距離と方位というのをリアルタイムに表示する言う事は、風でポイントから流されても、その方位という物をリアルタイムで表示してくれます。

従って、一点を集中的に周りから飽和攻撃ができるという利点があります。  

ポイントと自船までの相対距離と方位がわかるのでポイントから離れた位置からキャストして狙うことが可能です。

 

ただっぴろいウィードエリア、海などでは砂浜の中にあった小さな根などを記録してそこを何度も仕掛けを通す事が出来るわけです。

Bアウトレンジドリフトフィッシング  TOP

またこのターゲットウォッチャーを使う事により、船を潮の上流側に定位させて潮流の下流側にあるポイントに仕掛けをアウトレンジから送り込む事が可能になりました。

 例えば水深50mのところで潮の流れが秒速2mだとします。仕掛けが30秒でその海底に到達するとすれば60m流されるということです。60m手前からそのポイントに向かって仕掛けを投入すれば潮の流れに乗って直接ポイントを直撃する事が出来ます。  

このようにしてディープウォーターを狙う流し釣りもしくはジギング、などでは流速を計算してターゲットウオッチャーやステアアロー機能搭載のGPS情報を元に潮流の上流位置にポイントから距離をとって船を定位させてポイントの手前から仕掛けを投入し、またはコマセ餌をまく、またはポイントの手前からジグを投入するというような釣り方が可能になります。  

これもやはりポイントに直接プレッシャーを与えない、という意味合いと流速を計算しながら狙えるという効率的な釣り方が可能になります。

このようにしてGPSを運用することにより、これまで点でしか捕らえなかった物が、線で捕らえられるようになり、またポイントという点に対しても、360度どの方向からもそのポイントの真上からではなく、手前から狙う事が出来るようになります。

これは海釣り、もしくはレイクトローリング、ルアーフィシング、全ての釣りにおいて大きなアドバンテージを生む事になるでしょう。  

■アウトレンジドリフトフィッシングのしかた■  TOP

1.潮流の方向を確認

2.水流計で潮流速度(V)を確認 

3.狙うポイントの水深までの仕掛けの到達時間(T)を計測

4.ポイントから船を離して定位させる距離(D)を算出

Vx10xT/36=D

5.船を潮流、上流に定位してポイントとの距離(D)を保つように操船し、仕掛け投入

 

 

 

仮に潮流速度6km/hであって仕掛けが着底するまで20秒かかったとしますこの場合33mポイントの上流に定位させるとポイントに仕掛けを流しながら投入することができます。

これはラインが太くなったり仕掛けがかごなどを使ったり下場合はよりこの距離より上流に船を定位したほうがいいでしょう。

このような釣り方を出来るようになれば、しっかり根に仕掛けを投入できることから釣果が上がることが期待できますが、このような事をやっていくには、どんなGPS魚探でもそれが可能という事ではありません。

それでは今回ではGPS魚探を選びの上で、このような釣法を実現するために必要なポイントをあげていきたいと思います。  

■GPS/魚探選びのポイント その1 誤差とは■  TOP
GPS魚群探知機の一番大きな機能は、一度記録したポイントに、正確に入る事ですが、これが正確に出来るかどうかが、最も重要な課題となっています。
 一度記録したポイントに最も誤差がなくはいれるGPS魚群探知機は?誤差の少ない機種は?とよく質問されますが、
 一般的に誤差というものは、実際はいくつかの誤差の集合体です。
これをよく踏まえておかないとカタログスペックだけ見てもその性能は把握できず機種選定を誤ることになってしまうことがあります。

この誤差の要素を検証すると下記のとおりです。
1.GPSアンテナの誤差
2.アンテナからデータが送られてくる時に表示する際のタイムラグによる誤差
3.航法による誤差
4.振動子とアンテナの取り付け位置による誤差

5.振動子の取り付け角による誤差というものがあります。

6.振動子の指向角による誤差
これを総称として誤差と言っているのですが、これを
最小にする対策とあわせてGPS魚探選びをすることが大切です。

■GPSアンテナの誤差■  TOP
これはノーマルのGPSでも、2000年5月の誤差信号SA解除により精度は誤差半径10M程度まで少なくなっています。
これによりどこのメーカーのものでもポイントまでの案内をしてくれるという機能は十分に果たせる精度になっています。
 しかしこの誤差半径10M程度というレベルではポイントを狙うということはできません。
ちなみに10Mの誤差で、拾える面積と言うのは314uになります。
314uの円の中にポイントはあると言う事になります。
したがって、大きな漁礁であるとか地形に対してポイントに行くという事は可能なのですが、この精度では小規模なポイントを狙うと言う事は到底不可能なのです。

また、実際この程度の精度では一度でポイントに入ることができないので、ポイントに着いてから、何度も船で往復してそのポイントを探さざるを得ないというのが現在のGPSでの精度です。
そのためせっかくのポイントに入っても自分で魚をおびえさせて釣りにくくしているという状況です。
当然
ポイントに1回で入れて狙える精度と何度も往復してポイントに入る精度では釣果に差が出るのは当然のことです。

狙ったポイントに仕掛けやルアーを投入するために精度を向上させたいというのは釣り人なら誰でも考えるテーマですが、これを向上させるために、ディファレンシャル補正GPSがありますが、このディファレンシャル方式は、大きく分けて3つあります

1つは、カーナビなどで使用されているFM波による補正方式
2つ目は、今一般的GPS魚群探知機で使用されている中波ビーコン方式
3つ目は、次世代のWAAS(ワース方式)になります。

新型DGPSアンテナ

1.日本全域(注4)WAAS DGPS受信 高いDGPSアベイラビリティ(利用可能性)注9

バスフィッシングで使用するDGPSは常時、どこのレイクでも
D信号が受信できる=Dマークがつく状態

つまり補正ができる状態を常時維持できなければいけませんが、日本全域(注4)WAAS DGPS受信が常時できます。

LEI社純正WAAS DGPSアンテナEGC12W/LGC12W受信実験

2.日本全域(注4)3m以内95%(注2) 最小誤差半径 90cm(注3)の精密度(精度)(注1)

3.D MAGICは1200km/hのスピードでもDGPS補正を続ける次世代DGPSアンテナシステムです。

4.高速演算回路を搭載すると共に使用機器のGPS魚探/GPSプロッターにあわせて各種パラメーターの最適化を行う事で、従来のGPSアンテナの反応速度を大きく上回る応答性を実現、エレキなどの微速航行でも反応します。

ご購入前に下記リンクの内容をよくお読みになり、ご確認の上でご購入ください。注釈も下記リンクにあります。

■D MAGIC仕様、ご使用上のご注意■

このように精密度(精度)(注1)が向上することにより、ポイントに行く ではなく、ポイントを狙うという戦略が実現しました。ポイントに入る手前からGPS画面上に表示されるポイントと自船の位置を元にオフサイトからキャストしてポイントを狙う事が出来ますので、精密度(精度)(注1)の高いアンテナを使うということは大きなメリットがあると言えます。

したがってGPS魚群探知機を選ぶ際に根魚やバスフィッシングなど精度が必要な釣をするのであればDGPS搭載機種を選ばれるといいでしょう。但し、海での流し釣りやレイクトローリングでは地形がわかれば問題ないので通常タイプのGPSで十分です。

アンテナからデータが送られてくる時に表示する際のタイムラグによる誤差   TOP

これは、意外に知られていないのですが、実際は同価格帯のGPSプロッターでも表示速度というのは大きく異なります。

表示速度が速いGPS魚群探知機と言うものは、アンテナから即位してきた情報を、画面に表示するまでのタイムラグが少ないので、誤差を少なく出来ます。

このタイムラグが大きいと、せっかく正確なアンテナデータが送られてきても、これが画面上に表示される間に船が進んでしまって、常に過去の座標データが表示されてしまいます。

それでは実際の位置とポイント上の位置に大きなズレが生じてしまいます。  

これは、機種のCPUに依存する話なので購入してからのチューニングは利きません。ですから購入する際に地図スクロールが早い機種を選ぶ必要があります。現時点では各社非常に高速化していますがFUSO FEG680以外でしたらどこのメーカーでも問題ないでしょう680に関しては地図が書き換わるのに20秒以上かかりますので使い物になりません。ちなみに地図の書き換えスピードが速い機種はLOWRANCE/EAGLEのGPS魚探が最速です。

■航法による誤差■  TOP

これまでは、GPS魚探の多くは地図航法をメインとしているものが多いですがこの航法では実際ポイントに入るのは非常に難しく実用的ではありませんでした。

地図航法とは、画面上に表示されるポイントの光点と、自船として表示される光点が重なるように操船すれば、ポイントに行けるということを表現した航法であります。

この方法ですと、ポイントの光点と自船の光点が重なるように操船すれば行けるというようには言われていますが、実際これは机上の空論でポイントに一発で入るというのは非常に難しいです。

例えば、画面いっぱいが1`四方で表示されているとします。その中で、ポイントを表す5mmの点があったとします。

そのような場合、ポイントを表現している5mmの光点と言うのは直径50mになるわけです。

50mの中に自分の船が入ったとしても、それはポイントに行けているとは限りません。 また、上記写真にあるように何度もポイントに入りなおしていると航跡でポイントの位置が非常にわかりにくくなります。

 したがって、地図航法をメインとしている機器のほとんどのユーザーの方は、GPS魚探と、もう一つ魚群探知機を一緒に併用して、本当にポイントに入れているかどうかというのを、最終的に魚探で確認しながら、ポイントの近くを何度も何度も走り回って、やっとポイントへたどり着く事が出来ています。

結局地図航法では、ポイントを荒らしてしまってからしかポイントには入れないのが現状です。  

■地図航法をメインの航法としているGPS魚探のデメリット■  TOP

1.地図に表示されているポイントと自船までの相対距離、方位を地図から目視で読み取るしかなくリアルタイムで把握しにくい

2.魚探画面とGPS画面と2つのディスプレイを使用しないと本当にポイントに入れたかどうかが確認できない

3.信号を受けてから自船位置が地図画面に表示されるまでのタイムラグがあり、ポイントを通過してからポイントに船が入れたように表示される

4.ポイントと自船までの相対距離、方位を地図を読み取って初めて把握できるためにポイントに入る手前からポイントを拡大、縮小を繰り返す必要がある。数値で表示されるわけではないのでその精度は大雑把である

5.ポイントに入るにも進行線がポイントをさすように操船するのだが、すぐにポイントから進行線がずれて一発で入れない

 

また、その光点に自船が重なっているかどうか確認するために、常に最大にズームアップしたり、ズームアウトしたりという作業を繰り返さなければなりません。

そのために、GPS魚群探知機と、他の魚群探知機の2台画面が必要になってきます。

ところが、また、このように見つけたポイントも、何度もポイントの上を走った上で、マーカーを打ってからしか釣りが出来ません。

そのため、魚に余分なプレッシャーを与えてしまって、釣れる可能性を極端に下げているのが現状です。

それに比べてSONIX LOWRANCE EAGLEでは地図航法の欠点を補うべく、最近ハードの向上によって、新しい航法が登場しています。

それは、ステアアロー、もしくはターゲットウオッチャーと言われる航法なのですが、これは魚探画面上にポイントまでの相対距離と相対方位を表示して、それをもとにポイントに入るという方法です。

これでしたら、例えばあと残り30m 2時方向というような表示が出ますので、その表示にしたがって、そのポイントを直接狙う事ができます。

ターゲットウオッチャー ステアアロー
ステアアロー、ターゲットウオッチャーを装備しているGPS魚探のメリット■  TOP

1.ポイントと自船までの相対距離、方位をリアルタイムで把握できます

2.魚探画面をフルに活用できるために、魚探画像と距離計が0Mになったかどうかの 2つのデータで本当にポイントに入れたかどうかが確認できる

3.距離と方位だけの表示なので信号を受けてから画面に表示されるまでのタイムラグが最小になる

4.ポイントと自船までの相対距離、方位を把握できるためにポイントに入る手前からポイントをオフサイトで狙えます。

5.ポイントに入るにも矢印が12時をさすように操船するだけでポイントに最短距離で入れる。

ステアアロー搭載機種

EAGLE FISHEITE480 

SEACHARTER480DF

LOWRANCE (弊社バージョンアップ機)

15MT 18C 19C 104C LMS-330C+

ターゲットウオッチャー搭載機種

SONIX SVC-780 SVC-930PG

これまでの地図航法でしたら、ポイントの上を何度も走って、マーカーを打ってからしか釣りが出来なかったものが、ターゲットウオッチャーや、ステアアローを使う事によって、ポイント手前から狙う事が出来るというのは、非常に大きなメリットです。

また同時にこの航法では、ポイントまでの距離データと、相対角度データ-を表示するだけなので、地図を書き換える必要がありません。 したがって、アンテナから送られてきたデータ-を、そのままリアルタイムに表示する事が出来ます。

そのために、実際的なタイムラグは最小に抑える事が出来るので、タイムラグによる誤差が限りなくゼロになることも大きなメリットです。

更にメリットとしましては、魚群探知機画面をフル画面に使った上でGPS航法が出来ますので、ポイントに本当に入れているかどうかの確認が、魚探フル画面でできます。

したがってステアアロー、もしくはターゲットウオッチャーを装備している機種ではGPSの画面と魚群探知機の画面と言う風に、二つの機材を同時に使用するというような面倒なことをする必要はありません。  

また、ステアアロー、ターゲットウオッチャーのメリットとしましては、ポイントまでの相対距離を表示していますので、その距離がゼロになるように操船すればいいという、単純な操船でよくなります。

極論を言えば、ポイントまでの距離がゼロになるように、操船するだけでポイントに入れてしまうという事ですから、計器航法のみだけでポイントに入る事が出来るわけです。

実際、初めてGPS魚探を使う方に地図航法と、ターゲットウオッチャーを使い比べていただいてみましたが、ターゲットウオッチャーでしたら、数度の練習で、一発でポイントに入れるように皆さんなっておられます。

特に初めてGPS魚探知機を買われる方、それから、これまでGPS魚群探知機を使い込んでこられた方も、ぜひ、このターゲットウオッチャー、ステアアロー機能付きのGPS魚探知機を使われる事をお薦めします。  

■振動子とアンテナの取り付け位置による誤差■   TOP

これは、これまであまり知られてなかったのですが、現在ではアンテナの精度が、船の大きさよりもずいぶん小さくなっております。

それによって振動子の取り付け位置とアンテナの取り付け位置のズレによる誤差が大きく出てきています。

例えば、フロントのエレキの振動子で、クイをとらえたとします。そのクイを記録したとして、そのアンテナが仮に船体中央部にあった場合、6mの船でしたら実際の位置より3m後ろの位置で記録する事になります。

またこれを、逆方向から入った場合には、また3m後ろになります。ちなみにこれによって結局、船体の大きさの分だけ誤差がでることになります。  

■振動子の真上にアンテナを設置していない場合の誤差■

またこのようにしてポイントを記録した時と、同じ進入角度でポイントに入らないと、そのポイントはとらえる事は出来なくなります。  

■振動子の真上にアンテナを設置した場合の誤差■
 

このような意味合いから、精度が必要な釣をする場合振動子とアンテナというものは、必ず振動子の上にアンテナがあるという形をとるのが一番いいかと思います。

■振動子の取り付け角による誤差■  TOP

これは、先日、庄司プロと、テストをしている時に気が付いたのですが、振動子を、多くの方が、船体の左舷側につけているケースがあります。 左舷側につけているようではポイントにしっかり進入する事は出来ません。

なぜかといいますと、左舷側に振動子をつけた場合、基本的に人は右舷側に乗ります。

右舷側に乗ると、船は5度〜10度程度は傾斜します。

傾斜してしまうと、ただでさえ5度から10度程度は外側に向いている振動子が、更に5度〜10度外側に向いてしまう訳です。

外側に向いてしまった振動子でストラクチャーを探知したとしても、次に入る時に同じ進行方向から入らない限り、ポイントは感知する事はできません。

ですので、これを右舷側につけることをお薦めします。

右舷側につけた場合、右舷側に人が乗ることにより船体が傾きますので、結果的に垂直方向に超音波が飛ぶようになりますので振動子は運転者が乗る側につけるといいでしょう。

■振動子の指向角による誤差■  TOP

折角見つけた、ポイントを最小の誤差で記録するために、振動子の指向角も検討する必要があります。

ちなみに弊社プロスタッフ庄司プロが200KHZ9/19を採用したのは、より精度の高いポイント記録をするためです。
 通常もっとも多く使用されている(107Hz.)の40度ビームでは水中のストラクチャーの座標を記録するような場合、ビームが広いために大きな誤差が生じます。
たとえば東西に伸びる水深5mの導水管があるとします
  9 19 40 60
5 0.79 1.76 3.64 5.77
10 1.57 3.53 7.28 11.55
 
これは水深5Mにおける各ビームの探査幅ですが
9度は振動子を中心として0.79 Mの円錐を探査していますの北→南でポイントに進入した場合でほぼ導水管の40CM手前で導水管を探知します。180度逆方向の南→北でポイントに進入した場合でほぼ導水管の40CM手前で導水管を探知します
したがって導水管の太さ+約80CM以内の誤差で誤差を最小に抑えられます。

■107Hz.の38度ビームの誤差■

(107Hz.)の38度ビームでは振動子を中心として3.64 Mの円錐を探査していますの北→南でポイントに進入した場合でほぼ導水管の1.8M手前で導水管を探知します。180度逆方向の南→北でポイントに進入した場合でほぼ導水管の1.8M手前で導水管を探知します

したがって導水管の太さ+約3.6M以内の誤差ですのでその誤差は面積比で言うと0.489u:10.4u=1:21という差が出ます。
折角、DGPSで精度が上がっても魚探側の探査があいまいでは意味をなしませんので、細いビームを導入しています。

また、400KHZの10度は200KHZ9度ビームと同等の精度を出すことができますが、エネルギーが200KHZよりも小さいために2次反射やカラー判別がしにくいというデメリットがあります。バスフィッシングでは2次反射やカラーの違いを確実に捕らえて記録するために200KHZ9度を装備したお勧めです。

◆ビーム角による各水深の探査範囲◆  TOP

  200KHZ9° 400KHZ10° 120KHZ15° 200KHZ20° 107KHZ38° 120KHZ40°

50KHZ40°

10.0 1.6 1.7 2.6 3.5 6.9 7.3
20.0 3.1 3.5 5.3 7.1 13.8 14.6
100.0 15.7 17.5 26.3 35.3 68.9 72.8
200.0 31.5 35.0 52.7 70.5 137.7 145.6

また、海での使用の場合水深100Mでは50KHZ 40度で72mもの範囲が写りますので、根を特定して釣をするのには向いていませんこのような場合には200KHZのが15.7mの範囲を探査するので有効です。

狙う水深が100mをオーバーし、200m程度まででしたらエネルギーの強い120khzがお勧めです。中でも15度40度の切り替えができるはワイド/ナロー両方に使用できますのでお勧めです

 このようにして、振動子の指向角による誤差を最小にする事により、一度記録したポイントに、どの方向からでも進入する事が出来るようになります。

 釣りの再現性を上げると言う事は、最も釣りの効率化をする上で、重要な事です。トーナメンターはもちろんの事、プライベーターでも、この間釣れたところに本当に行けているかどうかと言う事を、一度検証してみると、意外に行けていない事が多いと思います。

自分が狙ったところに確実に、ルアーや仕掛けを投入する。

これが出来て初めて自分の想像する釣りが出来る事と思います。

一度GPSを購入される場合には、本当の意味での効果を得るには、このような点に留意されるといい事かと思います。

◆失敗しないGPS機種選定ポイント  TOP

たくさんのポイントを挙げてきましたが現2003年7月時点で各社の性能を比較して見ました。機種選定のご参考になれば幸いです。

■ディスプレイ視認性■  TOP

使用場所は?オープンデッキOR船内

使用場所:オープンデッキ

直射日光下で使用するなら白黒多階調+偏光液晶が最もお勧め

LCX-15MT 

EAGLE 

EAGLE FISHEITE480 

SEACHARTER480DF

直射日光下で使用するカラー機なら高輝度TFTがお勧め

SVC-780 SVC-930PG HE6301 

18C 19C 104C LMS-330C+ 

使用場所:船内

高輝度TFTか白黒多階調お勧め

SVC-780 SVC-930PG HE6301 

LCX-15MT 18C 19C 104C LMS-330C+ 

FISHEITE480 

SEACHARTER480DF

STNなどの反射式は画面の発色が暗いところではよくないのでHE6211ははずしたほうがいいです。

■■GPS部分■■  TOP

PC接続バックアップ可能機種  TOP

GPSではポイントデータが命です。これがなくなってしまっては非常に困ります。本体内部の記録数も大切ですが必ずデータがいっぱいにたまりますのでパソコンにバックアップできるお勧めです

SVC-780 SVC-930PG